見積もりシミュレーターは、お客様が条件を選ぶと価格がその場で表示される仕組みです。見積もりの往復を減らせるため、製造業や印刷業で導入が進んでいます。この記事では、無料の自作から3D対応SaaSまで作成ツール7つを比較します。価格はすべて2026年7月5日時点の公開情報です。

2Dか3Dか、どちらの商材ですか。

ツール選びの分かれ目は、商材の価格の決まり方にあります。プルダウンの選択だけで価格が決まるなら、2Dのフォーム型で足ります。名刺やチラシ、定型サービスが典型です。一方、寸法や形状で価格が変わる商材には3Dが向いています。画面上でカタチを確認できれば、仕様の聞き返しが減るためです。

もう1つの分かれ目は、見積もりの後工程です。

見積PDFを出して終わりか、受注や入稿データまでつなぐかで候補が変わります。この2軸を先に決めると、7つの候補は自然に絞れます。

価格と3D対応を一覧にします。

価格は2026年7月5日時点の公開情報です。海外ツールの価格には、レビューサイト等の調査値を含みます。

ツール形態価格(2026年7月5日時点)3D対応
見積太郎買い切りツールキット19,800円(税別)〜、年額プランは9,900円〜×
だれでもシミュレータ国産SaaS月額4,950円〜39,600円(年契約は20%OFF)○(アップロード型)
WordPressプラグイン(AForms等)プラグイン無料〜(有料拡張あり)×
GAS+スプレッドシート自作自作ツール費用は無料(開発工数は別)×
Simplio3D海外SaaS月額$29〜$49/ユーザー○(静的モデル)
Zakeke海外SaaS月額$68〜$340+3D/ARアドオン月額$29.90○(静的モデル)
Mitsumo3D国産SaaS初期55万円〜+月額9,980円(年払い)○(寸法駆動)

海外SaaSの実質負担額は、為替と取引手数料で変わります。手数料の詳細は、Zakekeの節で触れます。

各ツールの解説です。

見積太郎は、買い切りの2D型です。

生成AIで自社専用の見積シミュレーターを作るツールキットで、買い切り19,800円(税別)からです。7つの中で最も低い初期投資で、価格表が固まった定型商材のWeb化に向いています。当社では検証していないため、紹介はここまでにします。

だれでもシミュレータは国産の3D型です。

AgWORKS提供の国産SaaSで、月額4,950円から3Dを扱えます。SketchUpやBlender等で作った3Dモデルをアップロードし、色やパーツの切替を見せる方式です。見積書出力は全有料プランに入っています。国内で当社に最も近い競合ですが、こちらも操作の検証はしていません。3Dモデルを内製できる体制なら、まず名前が挙がる候補です。

WordPressだけで作れますか。

商材がシンプルなら作れます。AForms等の見積フォーム系プラグインを使えば、管理画面の設定だけで計算式を組めます。無料版から始められる一方、複雑な条件分岐や画面演出には限界があります。プラグインの更新と本体の互換性確認も、自社の仕事として残り続けます。当社では本番運用までの検証はしていません。

GAS自作は、当社も使う方法です。

Google Apps Scriptとスプレッドシートの組み合わせは、ツール費用が無料です。価格表をシートに置き、フォームと計算処理をGASで書く構成が定番です。当社でも、3D化の前に価格ロジックを固める試作はこの構成で組みます。数式のセルを直した瞬間に見積額が変わるため、価格表の検証はいまでもこれが一番速いと感じています。

Simplio3Dは日本語で使えますか。

1ユーザー月額29ドルからの海外3D型SaaSで、ノーコードで価格式まで組めます。日本語ページを開くと「XNUMX次元空間」など機械翻訳の痕跡が残り、日本語サポート窓口の記載は見つけられませんでした。英語での運用に抵抗がなければ低価格の3D入門になりますが、操作は検証していません。

ZakekeはEC直結の3D型です。

Shopify等と連携するイタリアのSaaSで、カートと決済に直結する導線は他の6つにない強みです。料金は月額68ドルからです。販売ごとに1.5〜1.9%の取引手数料がかかります。3Dは事前に作った静的モデルの切替が前提で、寸法ごとに別モデルが要ります。公開情報の詳細はZakekeの解説記事にまとめています。

Mitsumo3Dは寸法駆動の3D型です。

当社の3D見積SaaSです。寸法を入力すると3Dモデル自体が変形し、形状と価格が同時に変わります。見積PDFと入稿データ、リード情報まで自動で生成します。料金は初期55万円〜+月額9,980円(年払い。月払いは12,900円)で、モデル追加は1体15万円です。納品は2週間です。板金や建材、特注品など1件ごとに寸法が違う商材向けです。費用の内訳は見積もりシミュレーター制作の費用相場で公開しています。

結局、どれを選びますか。

上から順に答えると候補が決まります。

  1. 価格は選択肢だけで決まりますか。はいなら2D型です。試作はGAS自作かWordPressプラグイン、運用は見積太郎が候補です。
  2. 3Dモデルを自社で作れますか。はいなら、だれでもシミュレータかSimplio3Dが候補です。
  3. ECサイトでそのまま販売しますか。はいならZakekeが候補です。
  4. 寸法で形と価格が変わりますか。はいならMitsumo3Dが候補です。

当社の意見を言い切ると、分かれ目は「価格が何で決まるか」の一点です。選択肢だけで決まる商材に、月額数万円の3Dは過剰投資です。逆に寸法で決まる商材では、2Dフォームを置いても聞き返しの電話が残ります。貴社の価格は、何で決まりますか。その答えが出れば、候補は7つから2つまで絞れます。絞った後の導線づくりは、Web見積システムの解説とあわせて検討すると設計しやすくなります。